昭和な名作ドラマが始まりますよ。
このBS12ってやつは、こっそり向田邦子シリーズをやっていたりするので、まったくもって油断も隙もない、要チェック局なのです。
前にも少し書かせていただきましたが、この時代のドラマには独特の中毒性があります。
いいか悪いかで判断することを忘れる暑苦しさ、そして全体的に暗い。映像じゃないですよ、内容がいちいち重くて隙間隙間にちゃんと闇があります。
その上 男のロマンが随所に散りばめられていたりして、女性への扱いが異常に軽い。
パワハラセクハラって何ですか?の世界線にあるので、何の脈略もないところで女性俳優さんはボコられたり脱がされたり、なのに男性は遠い目で煙草をふかしているので いちいち驚かされます。
なので永遠と続く無自覚な差別が気になって物語が頭に入ってこない、そんなかたにはまったく推奨できないのですが、昭和とはどんなムードで時代だったのか?肌感覚に興味があるぞという猛者にはもってこいです。
松田優作さんは映画ではそのクレイジーしぐさばかりに気が行ってしまいますが、宿命的には「めちゃくちゃちゃんとしてる人じゃん」と二度驚いた話は過去に書かせていただきました。
昭和のドラマを見ていると、今燃えに燃えている芸能界のあれこれは必然で、膿はどんどん出て、そうなることでどんどん進化し、これからは良くなっていくはずだと思えたりする効用もあったりするのでおすすめです。