映画、ブラック・レインを観たんですよ。
いやぁ、しみじみいろいろ新発見でした。
昭和のドラマにハマってい時期になぜかこの作品はスルーしていました、でも今だからよかったのかも。ギャップが大きいですからね、ムードの。
男性はどこまでも強くワイルドで、強気な日本が画面からびしびし伝わってきます。
どのあたりがブラック・レインで黒い雨なの?って、初見の私がどきどきしていると、
ヤクザの親分が言うわけですよ。
防空壕から出たら街が消えていた。燃える炎は雨を呼んだ、ブラックレインだ。
お前たちは黒い雨を降らせ、お前たちの価値観を押し付けた。
そして仁義なんてない佐藤(松田優作)のような奴が大勢生まれた。
そいつらが今、仕返しをしているんだ。
そして松本(高倉健さん)も言いますよ。
個人じゃなくてチームのことを考えるべきです。日本のやり方に習うべきです。私はアメリカの兵士に育てられた。兵士は賢かった。それが今では、音楽と映画だけがアメリカの取り柄じゃないですか。日本人は機械を作り、未来を作り、平和を勝ち取った。
で、シカゴ出身の白人女性が大阪の大型ナイトクラブでホステスをしていて、片言の日本語を話しながら日本人男性に接客をしているわけです。
なにその世界線。
映画の公開が1989年でバブル崩壊を1991年とすると、直前はこんなムードだったのか。
ってこれアメリカ制作ですけどね、これだから古い映画はやめられないです。
だいぶ脱線してしまいました。
本題に入りますね。
松田優作さんは1949年9月21日生まれ。
樹の星のひとで、ハートの星は名誉です。
松田優作さんは超個性のクレイジーしぐさだけど、星はどこのエリート会社員か、っていうぐらいの優秀さで人格者だった。
数多くの作品から私が持っていた松田優作さんのイメージは、表現力のかたまり、芸術家で、星もそんな雰囲気なのかなぁと勝手に思っていたら、ぜんぜん、もうぜんぜん違うじゃないですか。
組織をリスペクトし、まじめで伝統や学ぶことに興味があって、
尊敬できる先輩や出会いから多くを学び、それが超人的な頭脳でアウトプットされていくわけです。
運勢だって、芸能人特有の上昇はまったくない完全な自力運です。
この誠実な星の雰囲気とキャラクターのギャップ、思い出しました。
松田優作さんがもしご存命だったら、お笑い界の松本人志、演劇界の松田優作。
ってなっていたんだろうな、そんなの見たかったです。