ユニクロの会長 柳井さんは、松下幸之助、本田宗一郎、レイ・クロック、ハロルド・ジェニーンなどの経営者の書いた本を「その人と話すように読む」そうで、しかも何度も繰り返すとのことです。
定期的に繰り返し開く本って、万年暦以外で何かあったかな?
ありました。闇金ウシジマくんです。
おもしろいことを言おうと思っているのでななく、大まじめにそうなんです。
占いを仕事にしていることと、その自分も含めて断言できることがひとつだけありましてそれは、「人間はちっとも合理的なんかじゃない」です。
ちょっと調べたら正解風なことが瞬時に分かるのだから、だったらもっと人間は本質的にもコスパタイパよく生きられそうなものだけど、そうはならなくて、
人がやることには「どうして?」が多すぎる。もちろん自分だって、はたから見たら「なんでそんなことやってんの?」ばかりなんだろうな。
その「なぜ?」をイヤってほど理解させてくれるのがこの漫画で、登場人物は、それぞれの物語で堕ちていくのですが、そこにはパターンがあります。
それをウシジマくんは、こう言います。
俺達が相手にしている連中はよ、孤独に耐えられねェ連中だ。
それを簡単に解消する手段を安易に手に入れた連中だ。
だがよ、簡単に手に入るものは、大切にできねェ。
人と金を粗末にして心がどんどんさもしくなっちまった連中なんだ。
ここまで大げさだと 自分には関係ないもんねと思ってしまいがちだけど、つまり「簡単に自分を幸せにしてくれる物、コト、人」に最大の注意を払えば、たいていの災いは避けられる、そう理解しています。
飲食、薬物、買い物、SNS、ギャンブル、人間関係。ハマるハマらないは、性格や考え方などではなくガチャだと思っています。そうなってしまう人は一定数いるけれど、自分がそうなのかはその時になってみないと分からない。でも何もできないわけではありません。
今にもすべり落ちてしまいそうな魅惑沼のその手前で、闇金ウシジマくんを読むのです。
孤独を受け入れろ。孤独を受け入れないと大人になれない。
大人になれないガキばかりの国でお前は大人にならなきゃなんねェーンだ
全人類、中学生ぐらいになったらもれなく読んだらいいのではないかと心から思っています。