予約注文こそしませんでしたが、発売日をわくわく待ってその日のうちに読了したパターンは久しぶりでした。
だってこの表紙ですよ ↓ ドーパミン出ますって。
楽しいはずのことが、いつの間にか苦しみに変わってしまい、なのにそれなしではいられなくなってしまう。
なんでなんだろう?
どうしてそうなってしまうんだろう?
という以前からの疑問にズバリの一冊でした。
出てくるエピソードがいちいち衝撃的すぎて、ページをめくる手が止まり「うーん」と、うなりまくりです。
そもそも中毒を起こすぐらい過剰でないと、継続して買ってもらえないという前提でモノやサービスは作られてるんだろうなぁってことは、何となく気づいているじゃないですか。
継続課金したり、わざわざそれを続けるぐらい愛しているなら、心には何かしらプラスに作用していると思うじゃないですか、
違うんですよね。
快楽と苦痛は脳の同じ場所で処理していて、シーソーの両極のように動き続けているから、
依存性の高い、ドーパミンが放出しまくる状態が続いているときに心で起きていることは、
ゼロからプラスではなくて、
マイナスからゼロを行ったり来たりしているだけ。
その状態が続けば続くほど、心のセットポイントはゼロ支点ではなくて、マイナス支点にどんどん移動してしてしまう。
もうそれに喜びはなくて、ただ常に欠乏している感じになる。
なるほどでしたわ。
心身ともに健康ならば、何事も適度にほどほどに楽しめるけれど、
魔が差しちゃうタイミングではあっという間にハイジャックされてしまう、弱い人間だから、
身を守るためには、身体や心にいいと思うことに課金するのもいいけれど、
その前に、まず今やっている悪いことを止めるほうがいいよねと再認識しました。
そっちのほうがずっと大切なのに、みんながそうしてしまうと経済が回っていかないから、声高には誰も言わないんじゃないかな。
生きるのに必要なものって、実は少ない。
幸せになるための選択の迷子にならなないために。
とことん自由でいるために。
これは定期的に再読しそうな良書でした。