高齢者・お子様には優しく、でも節度を厳しめに持つこと。それが令和に生きる者の務め、のはずなのに、
いらぬ親切心がどんな結果になるのやら、己のバカさ加減に呆れながらも、こうなったらネタにしてやろうと思った次第です。
ちなみに占いの「う」の字も出てこない内容になってます。
本題に入りますね。
最近 近所に越してきたという、一人暮らしのおばあさんと、今日たまたま知り合いました。70代の真ん中ぐらいでしょうか。
軽い世間話をして、そのままお暇しようかと思ったところ、おばあさんは私の引いていたショッピングカートをえらくお気に召した様子で、
「いいわね、そのソレ。私は足腰が痛くて買い物にも困っているし、なんなら歩くのもしんどくなってきていて…」とのことでした。
興味津々のご様子なので、「ネットであるんですよ」と、スマホから購入履歴の画面をお見せしたところ、ネットは使えないと。息子は遠方に住んでいると。でもすごく欲しいと。同じものが欲しいと。
いやいやいやいや、この状況どうします?
代わりに買ってもいいけれど、このご時世、だ、大丈夫かしら?
立ち話もなんなので、おばあさん宅へいらっしゃいと。中へどうぞと、ウェルカムと。
いやいやいやいや、それもちょっとですよ。
テレビをつければ詐欺やら強盗やらの物騒な世の中ですよ、逆にこっちが緊張してきます。
「ここで大丈夫です」と、玄関前立ち話続行しつつ、本日何回目かになるスマホ画面見せながらのネット使えない息子頼れないループ。
どうにも仕方がないので、とりあえず電話番号の交換をして「欲しくなったらまた電話でもしてください!」と立ち去ろうとしたところで、
手数料を払うから代わりに買ってもらえないか?と。
不安しかない。
けれど、足の悪いおばあさんの助けにもなりたい。
どうする。
開けられたドアの奥では、これまたおばあワン、またはおじいワンがヨチヨチ、老犬介護もされているご様子でもう、大変そうすぎるじゃないですか。
しかしこの状況、はたから見たら訪問販売の詐欺師にしか見えないのではないか?
代理購入したものの、お持ちしたら「それ、何ですか?」って真っすぐな澄んだ瞳で言われたら、返品できるのかなとか。
一瞬の間に自意識過剰な悲しいシナリオしかできなかったのに、なのにあぁ、ポチってしまった。
「届いたら電話しますね、あのホントに手数料とかはいらないんで、中に領収書とかも入っているはずなので、ご安心ください」と不安いっぱいで言うのね私。
と書いていたら着信が。
「先ほどの○○です~、お電話何回かいただきました?」
してないですーーーーーっ!
※追記
無事に商品が届き、領収書どおりのお代金もいだたき、商品の軽い組み立て作業も終えて、何よりおばあさんにめちゃめちゃ喜んでいただけました。
よかったよかった。