占い師をしていると、最もいらないコミュニケーションは“正論”で、
ちょっと前に聞いたワード “クソバイス” だと断言することができます。
もしあなたの友だちが悩んでいて、しかもけっこう長期間に及ぶ堂々巡りな、沼状態だとして、
お友だちはもちろんのこと、あなたも、話が前に進まないなぁと感じていたら、
もしかしたら、ちょっと視点を変えたら、お互いに楽になるかも?っていう話です。
人は悩み、苦しみの中でもがいているときも、気づいていない無意識のところでは、
その状況がその人にとって、プラスに働いていることもある。
この視点を持つことは、コミュニケーションをしていく上で、けっこうだいじだと思っています。
もちろん事件性のあることだったり、突発的なトラブルの場合は当てはまりません。
あくまでも長期にわたる悩みの場合です。
プラスに働いているところもあるのなら、そんなに悩まなくてもいいじゃん、
とは、ならないのが人というもので、
無意識のところでは無問題なんだけど、それだと体裁が悪い、評判が悪い、
多様性が過ぎると思われてしまわないか、折り合いがつかないから悩んでいるんです。
・問題があってすごく悩んでいる→改善しなければ!
・問題はない→だけど体裁が悪い。
この考え方の順番が違うだけで、コミュニケーションは改善します。
依存症は治すべき!
DV男とは別れたほうがいい!
不倫?ダメダメ!自分を大切にしなよ!
そうじゃない。
どこかの部分では自分を大切にしているから、今の状況なんだな。
だから“正しく人を変えようとする”スタンスでいると、話は袋小路に入ったまま。
なので、
その状況のどのあたりが、この人にとってプラスに働いていて、
どうしたら、現実と折り合いがつくのだろう?
共感はできなくていいので、そう受け止めてみる。
なんて言ってますけどね、こう考えるまでには失敗ばかりしてきたので、
なんなら今でも、うっかりしていると、信じられないぐらい、正しいだけのつまらない意見が出そうになるので、
自戒を込めて、書いたりしてみました。