日本でいちばん恋をしたいのは、既婚者(占い師調べ。)
このドラマを見て、そうだそうだ、今、日本でいちばん恋をしたいのは、母(と父)だよねと膝を打ちました。
実際にするしないは別にしても、年齢を重ねるほど人は恋に憧れ、若い人ほど堅実な結婚を望んでいるように感じています。(占い師調べなので大幅な偏りあり)
恋は欲望。
結婚は環境の変化から生まれる。
と、独断と偏見ですが、思っていたんですね。
恋は思いがけないときに、いきなり放り出される戦場のようなもので、苦しいに決まってます。
どうにもならない人の心を、どうにかしたくなったり、どうにかされてしまったりするわけで。
あえてマイルドに「どうにか」という言葉を使いましたが、ある意味「支配」だったりするんですよね、恋って。
英語ではジャックする、される。
心のハイジャック。相手のことで頭がいっぱいになっちゃうやつです。
結婚は “環境の変化” が起きるときにする。
に対して、結婚は環境が大きく変わるとき、つまり運勢が大きく動くときに、それを察知するかのようにしたくなるもの。
実際そのタイミングでのご相談が多いです。
運勢に流されるときに、無意識に何かをつかみたくなるような気持ちの表れなのかなと。
乱高下する運勢にあらがうように、不動でいたいから結婚したくなっちゃうのかも。
だから恋愛関係から結婚に進むには、“環境の変化” が必要で、どちらかが結婚をすごく望んだとしても、もう片方のひとが環境の変化を望まないとまとまらず、「結婚はタイミング」と言われるのはそのせいなんじゃないかな。
恋愛のご相談は占いの入り口だったりするので、とても多いです。
いつのまにか恋愛を、全体を通して眺めて考えるようになってしまいました。
寂しいものですねぇ。
やれやれ、恋は考えるものじゃなくてするものですよ。
でもですね、女性にとって恋は甘くて楽しいだけじゃないから、転ばぬ先の杖として、このドラマはとても役立つと思うのです。
「恋する母たち」では、恋の役割がハッキリ描かれているのがすばらしい。
吉田羊さん演じる林優子は、大手食品メーカーで働く管理職、キャリアウーマンです。
磯村勇斗さんを翻弄する女性で、悪女という描かれ方はしていませんが、その手練手管はまさに恋の達人。師範レベルです。過去にも夫に不倫がバレた、とありましたが「でしょうね~!!」と首が折れるほど頷きました。
占いでは、結婚向きなひと or 恋愛向きなひと or どっちも向いているので大変!or 正直、恋愛も結婚もピンとこない。 がハッキリ分かります。
優子さんはもちろん結婚向きではなさそうなので、それはそれで本人は辛いよね、とブツブツ言いながら見入ってしまいます。
いろんな星を持っているそれぞれの女性が、もっと息がしやすい世の中だといいんですけどね。
仲里依紗さん演じる蒲原まりは専業主婦。夫はエリート弁護士、俗に言うセレブです。新進気鋭の人気落語家、阿部サダヲさん演じる今昔亭丸太郎に翻弄されまくりです。
この丸太郎の手練手管も、見ていて背筋か寒くなります。
グイグイ迫って来てくれる男性を多くの女性は望みますが、そんな男性には気をつけて!!!と、しょっちゅう言っています。
(野暮なのは分かっているのですが、どうしても言ってしまう)
細かいシチュエーションの違いはあれど、不倫のご相談の典型のようなストーリーなので、これからまりは苦しい恋に突き進んでしまうのかな、と想像してしまいます。
※追記 丸太郎さんは天使なぐらいいいひとだったので、心配は杞憂に終わりました。
木村佳乃さんは演じる石渡杏は、パートで働くシングルマザー。多感期の息子さんと恋人の間で揺れながらも冷静さを失わない芯の強い女性。
優子とまりのちょうど中間、親近感を持って描かれている人物です。
恋に翻弄したりされたりとは無縁のタイプに見えますが、まだ五話です。
これからの展開がどうなるか、ですね。
テレビドラマはハッピーエンドが決まりですが、それぞれの女性がどんなハッピーを選ぶのか。
目が離せません。